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COLUMN0047

プロレスときどきサッカー。素人の思ったことつれづれ。

夏の思い出幾つか

プロレス

気がつくと連日の猛暑も影を潜めて雨ばっかりが降っていて、そりゃあそうだよもう9月なんだからさ。という感じで夏が終わろうとしている。

思い返せば今年の夏は両国に3回も行けたし、うまいかき氷屋さんも見つけられたし、これ以上はないってくらいに楽しめたはずで、実際中邑−オカダ戦での真輔の腕ひしぎだとか、多分これからも語り継がれるであろう、棚橋-中邑の決勝戦、超満員札止めとなった両国ピーターパンでは、LiLiCoのデビュー戦思ったより全然楽しかったし、続くアントンとマサ高梨の試合は本当に感動した。坂口征夫選手が神の右膝でKO-Dチャンピオンになったあの瞬間を持って、僕のプロレス夏の陣は一旦幕を閉じたのだけれど、ひとつだけ、引っかかってることがある。多分、多かれ少なかれ引っかかってる人が居ると思う、あの棚橋弘至選手のバックステージコメントだ。

■試合後コメント
棚橋 4試合連続で、両国で試合することに恵まれました。まずはそれにありがとう。俺は珍しく怒ってるよ。グラウンドで競おうとか、打撃で競おうとか、技で競おうとか。ナメたらダメでしょ。これは悪い傾向にあるけど、全団体を横一列で見てもらったら困るんだよ!(※机をドンと叩く) ロープへの振りかた、受け身、クラッチの細かいところにいたるまで、違うんだから。「技が上手だね、マスクがいいね、筋肉が凄いね」じゃないところで俺らは勝負してるから。まあ、これくらいにして。すばらしい選手だと思うよ。すばらしい選手でした。
――DDT両国大会の雰囲気は?
棚橋 来年またスケールアップしていく、ファンが喜んでいる。それが凄いです。今日、この会場に来てくれたお客さんがいかに楽しむか、それにすべてを注いでいるDDTは、一番凄いです。
――最後、HARASHIMA選手に声をかけていたのは?
棚橋 ・・・・・・俺もまだまだだな、と。HARASHIMA選手はこの団体のスターでしょ? スターをよりスターにとは思ってたんですけどね。まだまだ、非情になりきれなかったです。そこかな。ありがとうございました。
新日本プロレス公式サイトより

ご存じの方も多いと思うが、まあこんな感じ。なんだかざわざわする。

後日、HARASHIMA選手や

――あの発言を見て棚橋選手の印象は変わった?
HARASHIMA 試合後、あんなに怒っているのはわからなかったので、変わりましたね。
――腑に落ちない?
HARASHIMA スッキリしないですね。DDTの両国の印象が、その印象になってしまって不愉快です。そこまでして注目集めたいのかぐらい思いますよ。
――発言としては「横一列にするな」と。棚橋選手は新日本プロレスのエースとしてのプライドがあって、団体間で俺のほうが上だと。HARASHIMA選手としてはそこまでの差は感じなかった?
HARASHIMA そうですね。例えばあの試合を見て、みんながどう思ったか。そのあとで(試合に満足してくれたお客さんも)棚橋さんの発言を聞いて見方って変わってきちゃうと思うので、それも含めてスッキリしないですね。
DDT公式サイトより

高木大社長もコメントを出している。

スッキリしない、というHARASHIMA選手の言葉や高木大社長の「未熟」という言葉。たしかに一ファンとして棚橋弘至選手もHARASHIMA選手も、両団体も好きな立場としては、要らなかった。と思う。

アントンの試合もプロレスだし、#大家帝国の試合だってプロレスだし、馬場、猪木の頃とは違うだろうけど反目するものではない。棚橋だってその辺を分かっているから、お客さんがいかに楽しむかに注力しているDDTはスマートだって云ってるのだから棚橋選手も分かってるはずなのだ。

それで尚、云わざるを得なかったコメント。大社長が言うように、未熟という事なんだろうけれど、なにかを感じたことには違いないのでしょう。それが何だったのか僕らは知るよしもないし、説明されてもきっと分からないし、説明すればするほど事態が好転する気もしない。これはもう後にも先にも行けなくて、きっと時間が経って忘れられていくんだろうけど、小石みたいな引っかかりはいつまでも残るのだろうな。という気がしている。

解決はできないと思うのだけれど、僕が一番納得したのは、男色先生 執筆の4gamerのコラムだ。必ずしも大作とは云いがたいモノカゲクエストと、超メジャーなドラゴンクエストⅧを例にとり、

 ところで,このモノカゲクエストを作った人達のこと,私は本当にすごいと思っているわ。こうして独自のルールを作って楽しませるのって,誰にでもできることじゃないから。
 きっと,作っている人達はこう思っているんじゃないかしら。「ゲイム作りの規模が大きくないから,アイディアで勝負するしかない」って。分かる。言い方は悪いけど,ポイソフトが超大作を作れるとは思えない。そもそも本人達が,超大作作りを目指してはいないと思う。もちろん,環境が整えば超大作を作ることもできる人達だとは思うわ。でも,ポイソフトの人達はそれを望んではいないと思う。自分達の戦い方で,どれだけ大手と戦えるか。そんな挑戦を続けているんでしょう。こんなに楽しいゲイムの作り方があろうか。いやない。唐突の反語です。
 もちろん,苦労も悔しい思いもしていると思うのね。でも,本当にゲイムが,そして人を楽しませることが好きなんだと思う。その意地の張り方に対して,私は心から尊敬するわ。全部憶測だけど。

 最終的にどういう話かというとですね。私は,「ドラゴンクエスト」シリーズが大好きってことなんですよ。RPGで一番好きなのはドラクエシリーズ。これは変わらない。で,モノカゲクエストとドラクエシリーズを同列に語る気なんてまったくない。モノカゲクエスト側にしても,ドラクエシリーズと同列に扱われても……って話だと思うんですよ。勝手に並べんな,と。これまた憶測ではあるんだけど。でもまあ憶測の中では,そこがカッコいい。ちゃんと,違う面白さで勝負しているわけだから。
 だから,私はモノカゲクエストが大好きです。プライドというか,気高さを感じるから。そして,単純に面白いから。今回プレイしてみてちょっと感動すら覚えたので,取り上げてみました。いや,本気でリスペクトです。こういう作品には,ちゃんと売れてほしい。そしてより多くの人に評価されてほしい。

こう表現されている。これ、実際書いたのはいつのタイミングか分からないけれど、僕らファンの気持ちの持ってき所のひとつとしては現実的なところなんじゃないだろうか。

この発言によって、別にHARASHIMAの評価を下げる必要もなければ、(ここは個人差あると思うけれど)棚橋を責める気持ちも湧かない。そして、団体を同じ土俵で見ていないけれど、上下があるわけでもない。勿論、火野裕士がIWGP挑戦したらどうなるだろう。とか、夢想するのは自由だし、楽しみのひとつでもあるし、実現したらそれはそれで楽しみたいのだけれど、それぞれの価値を楽しむ度量を自分の中に残しておくことが、プロレスに対するリスペクトだと思う。

結論めいたことは云ってみたし、時間の経過でモヤモヤは少しずつ低下していくけれど、もうしばらくは考えちゃうんだろうなあ。折角なんでもうちょっと考察を深めて行けたら。と思う。