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COLUMN0047

プロレスときどきサッカー。素人の思ったことつれづれ。

棚橋の本読んだら、そりゃあ2割増しで好きになるよね

棚橋弘至選手は僕が会場に行き始めた2003年頃には、もちろん有望株ではあったけれど、特別目立つ存在じゃなかったように記憶しています。

鈴木健三(鈴木健想)選手とのタッグでもレスリングは棚橋のほうがうまかったように思うけれど、健三のほうが身体も大きかったり、シングルで棚橋がなかなか勝てなかったこともあって、健三がメインという感じでしたよね。

 

2006年の選手大量離脱などもあって、棚橋が相対的に目立つようになっても、オーソドックスで地味に見えるスタイルのせいなのか、「個人的には嫌いじゃないけど特別好きというわけではない」ボックスに入ったままの選手でした。

そんな状態はIWGPを初めて獲ってからもしばらく続いたように思います。それは、新日本自体がフワフワしてたので、タイトルマッチがドタキャンされたりする負のイメージで割を食ったのもあっただろうし、昭和型ストロングスタイルから少し離れた印象のある棚橋選手と、旧来からの強さのイメージがうまく一致しなくて、見る側が受け入れにくかったことも関係あるかもしれません。

 

ただ、それがいつしか、というか、徐々にだんだん、というか、2011年に連続防衛しだした頃になると「棚橋なんかよくない?」という雰囲気になっていったように思います。詰まるところ、納得できる内容で結果を出している者が時代を作れるってことなんだと思うのですが、気づけば僕も棚橋コールしてるよね。という状態になっていきました。

そうなる頃には、新日本も明らかに良くなってきていたし、棚橋の信頼醸成と新日本全体の回復が一致していたように見えたから、この時代の象徴みたいに見えたんだと思います。

 

最近『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』を遂に読みまして、棚橋が2000年代から、ほんと色々(ひとりで)やってきていた、という歴史を確認することができました。只単に運が良いだけじゃないね。という当たり前の事がわかるし、本の中でも触れられていますが「繰り返しメッセージを発信していくこと」をコツコツやり続けられた強さには敬服します。勿論棚橋の才能あってのことですが、一番の才能は地味なことでも持続できる事なんじゃないかしら。と思ったし、それは、彼のプロレスのスタイルにも通じるところがあると思います。そして、本書の中で棚橋のプロレス論、というか、プロレス観が、ある程度まとめられているので、そのあたりも楽しく読んだりしました。(予想通りでしたが、納得できたし、面白かった。)

 

オードリーの若林さんはこの本からプロレスにはまった、とおっしゃっていましたし、はまるかどうかは別にして、既存のプロレスファン以外でも楽しめる内容なんじゃないでしょうか。多くの人が手にとって、(僕自身は髙山からベルト取り返した姿を見てしまった事もあり真輔を推さざるを得ないのですが)棚橋選手のことを好きになる人が増えればよい。と思っておりますよ。

棚橋にもベルトのチャンスが回ってくるといいですなー。